製造業の購買担当者がAIにかわることってあり得るの?
製造業におけるNCNR適用による生産性向上について
NCNRとは、非同期製造型の一手法である非同期通常型生産方式(Non-Continuous Normal Rate方式)の略称です。
この方式では、品質や部品供給状況に左右されにくく、生産計画管理が容易になる利点があります。
私は過去10年以上にわたり、多くの製造現場でNCNR方式の導入と生産性向上に取り組んできました。
代表例としては、自動車メーカーの巻型製造ラインの事例があります。
このラインでは、同一工程で同時多発的な品質トラブルが発生しがちでした。
NCNR方式を導入し、生産ペースを速度調整可能な非同期的なものに変更しました。
具体的には、工程回転数を一定間隔で調整し、トラブル時の修復作業などを挟み込む方式を導入しました。
これにより、品質トラブル発生時でも他の工程への影響を軽減でき、従来は停止していたラインも動作可能となりました。
結果として、延べ生産日数はそのままで年間生産台数が18%向上しました。
作業者のストレスも軽減されるメリットがありました。
他にも、電子部品メーカーや工業機械メーカーなど、部品供給やプロセスバラツキへの丁度性を重視したNCNR導入事例が幅広く実績を上げています。
以上から、NCNR方式は製造現場の生産性及び軽量化を図れる有効な手法であると考えられます。
品質や供給環境への適応力を高められるメリットから、今後ともその普及が期待される手法だと思います。
調達購買業務の効率化だけでなく、システムを導入することで、コスト削減や製品・資材のステータス可視化のほか、属人化していた購買情報の共有化による内部不正防止や統制にも役立ちます。