- お役立ち記事
- 【PBT+PCブレンド樹脂成形】衝撃強度と耐候性を強化した筐体試作
【PBT+PCブレンド樹脂成形】衝撃強度と耐候性を強化した筐体試作

目次
PBT+PCブレンド樹脂とは?
ポリブチレンテレフタレート(PBT)とポリカーボネート(PC)のブレンド樹脂は、製品設計の自由度と高性能を兼ね備えた材料です。
それぞれの樹脂の特性を活かし、衝撃強度や耐候性を向上させることができるため、幅広い用途で利用されています。
特に、自動車部品や電子機器の筐体において、耐久性が求められる場面で威力を発揮します。
PBT+PCブレンド樹脂の特性
衝撃強度の向上
PBTとPCをブレンドすることで、高い衝撃強度を持つ材料を作ることができます。
このブレンドは、単一の樹脂では達成しにくい耐衝撃性を実現するため、多くの産業で人気です。
例えば、自動車の外装部品の一部に使用することで、事故時の損傷を軽減する役割を果たします。
耐候性の強化
PCには紫外線や天候の変化に強い特性があります。
PBTとのブレンドにより、長期間にわたって美観を保つことが可能です。
この特性は、屋外で使用される部品や、直射日光下での使用がある製品にとって非常に重要です。
成形における課題と解決策
PBT+PCを使用した製品の試作では、いくつかの課題が浮上します。
特に、温度管理や成形時の均一性が求められることがあります。
ここでは、成形における代表的な課題とその解決策について説明します。
温度管理の重要性
PBTとPCは、それぞれ異なる溶融温度を持っています。
成形時には、これらの温度範囲を考慮しつつ、ブレンド比率によって最適な温度設定を行う必要があります。
温度管理が不適切だと、樹脂の流動性に影響を及ぼし、製品の品質に悪影響を及ぼす可能性があります。
均一性の確保
成形時に樹脂の均一性を保つことも、製品の品質を左右する重要な要素です。
ブレンド樹脂が均一に混合されていないと、物性が一貫しない製品が出来上がる恐れがあります。
事前に材料を適切に混合し、均一に溶融させるための成形条件の設定が不可欠です。
試作時の具体的なプロセス
PBT+PCブレンド樹脂で筐体を試作する場合、以下のようなプロセスが一般的です。
材料選定とブレンド比の設定
まず、最も重要なのは、使用するPBTとPCのタイプとその比率を決定することです。
最終製品の用途や求められる特性に応じて、最適な材料を選択します。
一般には、耐衝撃性を重視する場合はPC比率を高くし、耐熱性や剛性を重視する場合はPBT比率を高くします。
成形方法の選択
成形方法としては、インジェクションモールドや押出し成形が主に用いられます。
インジェクションモールドを使用する場合、精密な形状や複雑なデザインの製品を作成することが可能です。
押出し成形は長尺素材や連続成形品を生産するのに適しています。
試作品の評価とフィードバック
作成した試作品について、設計仕様に従った物性評価を行います。
耐衝撃性、耐候性、寸法精度など、あらゆる面から評価を行い、結果を基に必要に応じて成形条件や材料選定を見直します。
このフィードバックループを何度も繰り返すことで、最終的に高品質な製品を生み出すことができます。
まとめ
PBT+PCブレンド樹脂は、衝撃強度と耐候性を求められる製品にとって理想的な素材です。
製造の現場では、材料選定から成形条件の最適化、試作品のフィードバックといった一連のプロセスが重要です。
これらを効率よく行うことで、高品質な製品を短期間に製造することが可能になります。
技術の進化とともに、材料特性や成形技術も日々進化しており、製造業界全体が新しい時代に向けて変革を続けています。
今後もその流れをしっかりと捉え、業界発展に寄与できる新たな技術を探求していくことが重要です。
資料ダウンロード
QCD管理受発注クラウド「newji」は、受発注部門で必要なQCD管理全てを備えた、現場特化型兼クラウド型の今世紀最高の受発注管理システムとなります。
NEWJI DX
製造業に特化したデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現を目指す請負開発型のコンサルティングサービスです。AI、iPaaS、および先端の技術を駆使して、製造プロセスの効率化、業務効率化、チームワーク強化、コスト削減、品質向上を実現します。このサービスは、製造業の課題を深く理解し、それに対する最適なデジタルソリューションを提供することで、企業が持続的な成長とイノベーションを達成できるようサポートします。
製造業ニュース解説
製造業、主に購買・調達部門にお勤めの方々に向けた情報を配信しております。
新任の方やベテランの方、管理職を対象とした幅広いコンテンツをご用意しております。
お問い合わせ
コストダウンが利益に直結する術だと理解していても、なかなか前に進めることができない状況。そんな時は、newjiのコストダウン自動化機能で大きく利益貢献しよう!
(β版非公開)