投稿日:2024年4月15日

SPCで品質管理!製造業の生産性向上に一役

SPC(統計的プロセス管理)を品質管理

製造業において、SPC(統計的プロセス管理)は品質管理だけでなく生産性管理の視点からも重要な手法となっています。

今回は、自動車メーカーの一工場の事例から、SPCが生産性管理にも結びつく可能性について紹介します。

この工場では、エンジンの組み立てラインが存在し、日産数500台の生産を行っていました。

しかし、品質トラブルが頻発し、ライン上で製品が待機状態となる事態が日に1~2回程度生じる状況でした。

原因調査の結果、エンジンヘッドの取付作業が不安定であることが判明しました。

この工程にSPCチャートを導入し、さらに取付作業を行う工場作業員8名全員にチャートの解釈と対策方法を学習してもらいました。

その結果、作業者間の作業能率のばらつきが徐々に小さくなり、品質トラブルも大幅に減少しました。

ライン上の待機は1か月以内に0にまで低減しました。

SPCは生産性管理にも有効

この事例から、SPCは品質向上だけでなく、作業能率向上や生産バラツキ削減にもつながることが分かります。

人為的要因を除去した安定したプロセスを構築することで、生産性の向上にも寄与する手法だと言えるでしょう。

SPCは今後とも製造業における生産管理の重要な基盤となっていくと考えられます。

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