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機能性?デザイン性?日本と中国の”品質が良い”の違いとは?
今日は私が去年までいた
中国が5年間
約5年間仕事をしていた
中国と日本
品質に関わる大きな考え方の違いがありますので
これは多くの人に知ってほしいなと思います
今、サプライヤーや
自社の中国の現地工場があったりして
結構中国の文化
考え方を知ってる人も多いと思うんですけれども
まだまだ知られてない
あっそういうことなんだ
って思う方もいらっしゃるかと思いますので
今日はこの辺についてお話をしたいと思います
自分が5年前に
中国へ行った時に
品質の話をした時に
中国人ってそう思ってないですよっていう話を聞きました
何が日本と中国で品質がいいねって言った時に
その中身が違うかなんですけども
簡単に言ってしまうと
日本は例えば無印良品のように素材がいいね
とか企業がいいね
デザインがいいねと共に
それって長く大事に使えるよね
本当使い勝手が良いね
機能性重視なんですね
だけど中国は5年で随分変わりましたけど
5年前私が行った時は中国人、こういったところを気にしますので
これ譲れません
何譲れないのって
いや見た目です
ある部品を
買うときに形がいいからこれいいね
さらにピカピカでメッキされていて
これ豪華そうだね
日本じゃ隠れてしまうので
そんなのどうでもいいじゃんと思うようなところでも
いや、見た目大事だから品質がいいって
そういうことでしょう?みたいな
そういう話をずいぶん聞きました
間接資材だとか消耗品、それから販売促進用のグッズに至るまで
見た目は中国人非常にこだわりました
入札をするにあたって
私がこれいいね丈夫そうだね
使いやすいねと言っても
中国人はいや、こっちのほうがかっこいいじゃんとか
きれいに見えるじゃん
豪華そうに見える
なるほどそうなんだね
いや日本人は
これすぐ壊れそうだから
あんまり採用したくないよ
だけど中国人は
いやこれ、丈夫そうかもしれないけど
なんか見た目が派手じゃないし
豪華そうに見えないから
あんまり採用したくない
何回かいろんな品目の入札に参加した中で
私の意見と中国人の購買スタッフやマネージャーの意見が
真っ二つに分かれたのが
例えば会社の記念品や福利厚生で
人事部門と購買部門で
一緒になって取り組んでいたもの
中国人かさ、ボリュームが大事ですから
小さくて高価なものよりも
とにかくでっかいものがいいです
これ何の話かと言うと
春節の時にお土産として
地方の田舎に持って帰るという記念品
予算が決まっていて
できるだけかさの容積の大きいもの
でっかい袋に詰めて帰りたいと
非常に高価で高級で小さいものよりこっちの方がいい
それから見た目で派手なほうがいい
パッケージ、中身もそこそこなんだけど
とにかく箱、豪華であってほしいと
すごいねっていうような
紙袋もすごい分厚いもので
手提げ袋の中に化粧箱に入っていて
日本だと過剰梱包になってしまうような
そういったものに
中国は随分こだわっていました
これって壊れそうだけど
丈夫そうじゃないけれど良いの?
いや派手に見えてこれいいです
そんな話はありとあらゆるもの
例えば私が勤めていた建設機械
そんなの機能性はよっぽど大事だよねと言っていた
座席シート
1日8時間とか10時間
長時間ずっと炎天下の中で汗かきながら
作業員が座って仕事をする
油圧ショベルのシート
黒い革じゃなくていいじゃんって思うんですけど
日本だと大体、今もう合成樹脂だとか化学繊維
いろんな形で汗を吸収するとか
汚れがつきにくいとか
っていうものを重視するんですけど
中国人そんなところに
革のシート
革も本革じゃない
もちろん本革じゃないですけど
高級自動車じゃないですから
それでも
えー?合成皮革?
と言うんですよね
これ耐久性があって丈夫そうだからで
実際丈夫そうなの?
丈夫そうというより本当に丈夫なの?と
耐久性のテストをやってるの?
とにかく見た目大事です
それももちろん耐久性も大事なんですが
とにかく見た目大事ですね
黒い革に見えるようなものが
高級感があっていいですよね
うーんって思っちゃいますけど
そのようにまだまだ見た目にこだわるのは
会社の会議室とか応接室へ通されても
日本の高級ホテルのような
豪華なところに通されたりするわけですけれども
日本だったらとにかく機能性重視のシンプルなデザインで
会議室も作れますし
内装もそうだと思うんですけれども
中国はまだまだそういう文化ですね
なので原材料、部品を調達する時も
彼ら見た目すごくこだわります
少しでもよく見せたい
実際の耐久性、安全性よりも
とにかく外見でよくみたいだから
品質チェック、全数チェックのところでも
重視するのは電気を流して
間違いなく機能します
というようなテストをさることながら
とにかく痛み、傷があっちゃいけないとかって見栄え
すごく重視します
図面通りに作られているかよりも
見栄え重視します
ちょっとでも傷あるとこれだめ!とか
結構粗雑な作り方をしていて
傷があったりするものだから
そういった検査をしてる訳ですけれど
日本は傷がないのはそもそも当たり前で
全然品質管理基準が違うっていうものが多いですね
まだまだ
この5年間で
やっぱり随分進歩しましたし
私が機能重視という話も随分、しつこくしてきましたので
私が訪問した会社は全部じゃないですけど
かなりそういった考え方に代わって
改善をされてきています
でもそうじゃない会社がまだまだいっぱいあります
それを踏まえて
中国や東南アジアのサプライヤーを指導していく
ということがこれからも重要な仕事になっていきます
是非VRで工場視察をする時には
そういった観点から品質
どこをチェックしているか
どういう検査をしているか
何を重視しながら作業しているか
ということも含めて
見るといいんじゃないかなと思います
今日は以上になります
またこの話の続きもぜひしたいと思います
いっぱいいっぱい面白い話あります
女性が肌に着ける化粧品の話も
面白いことがいっぱいありますし
文房具だけじゃなくて他の食材だとか
医学の話だとかいろんな話があります
日本と中国の差だけじゃなくて
その他の私が勤めてきた欧米企業と
日本の差などについても
話していきたいと思います
ではまた
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