製造業の購買担当者がAIにかわることってあり得るの?
現代の製造業では、天候や地震などの自然災害からサイバー攻撃まで、様々な危機が懸念されています。したがって、BCP(事業継続計画)の策定とDX(デジタル化)が喫緊の課題と言えます。
DXの一環として、工場機器のIoT化と遠隔監視システムの導入が進んでいます。生産情報をクラウド上で一元管理し、スマホアプリからでもモニタリングできるようになりました。この体制で感染症の拡大時でも必要最低限の作業は可能になり、事業継続力が高まりました。
加えてBCPでは、機器の遠隔制御も可能にしました。災害時に工場スタッフが避難する中、本社から運転ができる仕組みを構築しました。また、在庫管理もクラウド上で行い、部品調達元の地域によっては海外から輸入する計画を立てました。
生産設備の遠隔管理は今後さらに進化します。AIを活用した自律運転化も進められています。オンライン診断ソフトなどにより、トラブル発生前の予兆を捉え、メンテナンス体制の強化を図れるでしょう。こうしたDXは、製造業が世界的な危機から事業継続力を高める上で不可欠な手段となっています。
調達購買業務の効率化だけでなく、システムを導入することで、コスト削減や製品・資材のステータス可視化のほか、属人化していた購買情報の共有化による内部不正防止や統制にも役立ちます。