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調達購買マンのあるべき姿ってどんな感じ?
MBA問題解決100の基本というビジネス書をもとにご紹介いたします。
本記事の最後に動画での解説も掲載しております。ご興味のある方はぜひご覧ください。
今回は、
” 課題設定の鍵となるあるべき姿 “の話をしていきます 。
あるべき姿の設定は問題解決第一ステップに含まれます 。
その設定が後工程に大きな影響を与えます 。
交渉術におけるアスピレーションポイント 、実現したい狙いもあるべき姿に含まれます。
そしてこの課題設定の技術ですが全部で6項目あります。
1.問題とは一言で言うと 目標と現実のギャップである
2.良いあるべき姿を描くことが 問題解決の精度をアップさせる
3.何事もビジョンから
4.解いている問題を変えよ
5.アイスクリームの味の炒飯は作れない
6.あるべき姿はゼロベースで描け
以上の6つです 。
あるべき姿にも種類があると問題とは一言で言うと、目標あるべき姿と現状のギャップである。と。
ノーベル経済学賞のハーバード・A・サイモンさんの言葉だそうです。
2種類のあるべき姿 。過去の経験や実績 、同業他社との比較、常識から導かれる定常の状態 。
その時々の状況で 、個々の人の考え方によって一律に決まらないと目標地点。
この事例の典型は年々目標があると推移する売上目標や欠品率、不良率、ただしこれらの数値目標も今日も成熟した企業では、1の定常状態に入る場合もあります 。
そしてあるべき姿のそのあるべき要件とは何か 、ということなんですけども、
良いあるべき姿を描くことが問題解決の精度を上げる。
この資料では問題とは元々想定していたあるべき姿とのギャップです。
そして課題とは金と問題解決に向けてポジティブな方向性での取り組みを示します 。
そして例えば問題は不良率が目標の1%を超えて1.5%になっている状態 。
課題は目標の1%に抑えるということになります 。
あるべき姿は一律に決まるものではなくそれを 適切に設定すること自体が 問題解決や問題をクリアすることに影響を与えるということです 。
そして適切なあるべき姿のポイントなんですけれども、5つ。
1.関係者の間で最大源の合意がある
2.適度なストレッチがあり 自分や組織の長期的な成功に資する
3.皆の思いが反映される
4.世界の大きなトレンドや パラダイムシフトの方向性に乗っている
5.実現可能性が高い
実際のビジネスでさらに追加したい条件は 、立ち返るべき企業のビジョンや経営理念企業の存在意義があること。
世の中の変化に敏感で未来をある程度共有できるということ。
自社の実力、強み、弱みが適切 に関係者間に把握共有されていること。
そしてあるべき姿がスタートラインになると 何事もビジョンから始まる。
企業や新事業のビジョンを作る2つの方法。
1つ目、リーダーの夢や理想をベースに周囲の評価や協議を経て作る方法
2つ目、地道に客観的な情報を収集し その分析を経て作り上げる方法。
客観的情報とは マクロの環境、政治・経済・社会・技術 、市場動向、想定される競合他社の事業戦略、当初は 競合しないと思われた異業種の動向 。
そしてプロジェクトは最初が肝心ということで 解いている問題を変更する。
プロジェクトの初期の段階で解決すべき 課題をしっかり設定する。
要件定義は明確にするとともに 何度もプロジェクトの中で途中で確認する。
状況の変化で 結果にたどり着く過程 、プロセスを変える必要が出てくることがある。
事例としては 、中国にある工場を自動化するにあたり 、工場の構内物流改革部品を入れるケースを見直した 。
同時に工場の自動化に伴いサプライヤーからの入荷・梱包 、運送方法も改革。
どこまで自動する自動化するかによって プラスチックケースの役割は変わってきた 。
倉庫の積載容量や耐荷重、入庫、出庫、システム、在庫管理も違ってくる可能性があり、
完全自動化を目指すならフォークリフトとか天井クレーンはいらなくなるというような大きな現場の改革になっていきました。
そして発注者の根源的な動機を見極めるという事例として、
バニラアイスクリームの味の炒飯作れるのか?という、
このビジネスでは作れないと言ってるんですけども、
果たしてどうかな?と。
相手の要求する2つの要素が相入れない事例で、この話を持ち出してるということなのですが、
ここで私が申し上げたいのは、
相手の無理に見える要求事項の優先順位、最終目的は何なのか、を確認した上で代替案を提示すべきという風に言っているんですけれども
ただし私の考え方というかこの事例よりもっと難しいことを事例としてあげた方が良かったのではないか。と思うのですが、、
実際に冷たいアイスクリームを優先させるか、
温かいチャーハンを優先させるか、を確認するとか 、
両方同時にするのは色々な方法があって、
ただし それは言ってるのと違うよ。という話になっ てしまうとか、
例えば冷たいアイスクリームの天ぷらってあるわけで、
それは、アイスクリームを衣でくるんで中の冷たい状況を遮断して温かい天ぷらはこのような発想で 。
じゃあ炒飯、冷たいアイスクリームでコーティングする 。
その逆を行くというようなことができるかどうかとか。
そうすると目指しているいわゆる温かい炒飯で バニラアイスの味なの?という話になってきてしまいますが、
ここで大事な要件定義ですね。
相いれないものを同時になのか、時間差でオッケーなのかとか、部分的にOKなのか、バニラの味の炒飯なのかそれとも 溶けたバニラアイスのかかった 温かいチャーハンでもいいの?
いろんな可能性選択肢があったりするので 、こういったこと解決策、問題、話をすり替えてはいけない理由で ここが大事なところだと思います。
こういう事例がたくさんあります。
是非ね、このような発想・発注者の根源的の購買が、
それを買えと言われた時に、本当にそれでいいんですか?というの確認が必要だったりするわけです。
なのでぜひ、購買部門が原材料、部品の調達において本当にそれでいいのですか?という要件定義、仕様や図面など色々なものを確認するということが大事という話になっていきますが、問題解決の事例としてはそういった解釈もできるということになります。
そして時には常識を取り払う。
今の話もそうですが、常識のあるべき姿はゼロベースで描けと、既存の前提や常識にとらわれずに自由に物事を考えていこうとする考え方、姿勢、発想方法。
今のようなアイスクリームと炒飯 、同時にやることは無理だということなのか、いや発想を変えればこういうやり方があるよって事なのか 。
特に新製品、新サービス、新事業での開発、構想を練るのに有効です。
日本の理髪店QBハウスが 今は1000円じゃなくなってしまいましたけど、
ヘアカットだけで髭剃りだとか、洗髪をやめて時間を10分にしてこれで売上を伸ばしたと、こういう事例ですね 。
今まで当たり前だったものをズバッと切り捨てて、それでもお客さんがいいよって言うのだったらそれもありという考え方。
こういう発想ですね。
既成の常識を取り払うということは非常に参考になると思います。
問題解決というのは様々な所にありまして、色々な方法、考え方、時には常識にとらわれないということとか。
縦横斜め上、様々な方向から捉えるとか。
色々な考え方、方法があると思います。
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