製造業の購買担当者がAIにかわることってあり得るの?
製造業におけるIIoT(産業インターネットオブシングズ)の活用事例として、自動検品装置の導入を紹介したい。
この企業は小型家電製品メーカーで、従来は人手による検品作業が行われていた。
しかし人手不足が深刻化する中、スマートフォンやセンサーを活用した自動検品装置を開発・導入した。
この装置は自動車組立ライン同様に、製品をコンベヤに乗せ、途中の各工程でカメラや重量センサーで品質チェックを行う仕組みになっている。
不具合品が検出された場合は自動的にセグリゲーションされ、問題の箇所のデータも収集される。
この導入により、人手不足の影響を抑えつつ、検品精度と効率は大幅に向上した。
特に小型のような品目では、自動化による生産性アップ効果が高かった。
また、収集された信頼性データをAI機械学習で分析することで、不具合の原因特定につながった。
これにより品質の向上と生産コストの最適化が図れた。
IIoT技術の導入で生産現場のスマート化が進み、人と機械の連携による生産性の飛躍が実現した所以である。
調達購買業務の効率化だけでなく、システムを導入することで、コスト削減や製品・資材のステータス可視化のほか、属人化していた購買情報の共有化による内部不正防止や統制にも役立ちます。