製造業の購買担当者がAIにかわることってあり得るの?
オープンイノベーションとは
製造業では新製品開発や既存業務の効率化を図るため、長年内部研究開発に依存してきました。しかし、技術革新のペースは加速する一方で、単独では対応できない課題も増加しています。そんな中、オープンイノベーションという概念が注目されるようになりました。
オープンイノベーションとは、企業内外の知的資源を活用し合うイノベーションモデルのことです。企業は内部研究開発だけでなく、外部の大学、ベンチャー企業、個人開発者などと連携を図り、共同で新製品やサービスを開発していきます。
オープンイノベーションのメリットとしては、次の点が挙げられます。
– 企業単独では見つけにくい革新的アイディアや技術を外部から取り込める
– 開発費用や期間を短縮でき、単位当たりのコストを引き下げられる
– 需要動向や最新トレンドを企業外から速く把握できる
– 新規事業創出や事業ポートフォリオの改訂につながる起業家精神を導入できる
実例としては、アメリカの食品メーカーのケラーが開催したスマートパッケージコンテストが知られています。このコンテストでは個人開発者やベンチャー企業からパッケージ設計案が募集され、優秀案には賞金が支払われました。この結果、ケラーは革新的な機能を持つ新パッケージを開発することができたと言われています。
以上のように、オープンイノベーションは製造業にとって革新の扉を開く魅力的な手法だと考えられます。企業内外の知的資源を融合することで、単独では解決できない課題への対応や事業機会発見が期待できるでしょう。
調達購買業務の効率化だけでなく、システムを導入することで、コスト削減や製品・資材のステータス可視化のほか、属人化していた購買情報の共有化による内部不正防止や統制にも役立ちます。