投稿日:2022年8月11日

購買必須情報!相場分析チャートを知り尽くせ!

今日は相場分析についてお話をします

購買が調達するものの値段って年に1回価格改定だとか

ほとんど数年間全然価格が変わらないとか

毎月のようにどんどんどんどん変化するもの

極端なものは毎日価格が変動するもの、様々です

例えば為替は毎日変わっていますし

原油だとか、非鉄金属、貴金属、銅やアルミ、金、白金といった貴金属

非鉄金属こういったものも相場は毎日変動します

 

この相場は国際相場

世界にはいくつも商品取引所があるんですけれども

グローバルなところでイギリスのロンドン、メタルエクスチェンジ

略称LME

それからニューヨークのコモディティーエクスチェンジ

略してCX

更にはドイツのフランクフルト、 デュッセルドルフ

こういったところにも取引所はありますし

日本でも東京や大阪にこういった商品取引所

先物取引所があります

為替は世界各国でトレードされていて

これは刻々と市場が開いてる間、

世界の市場が開いてる間っていうことは

休日を除いて24時間どこかが空いてると

東京が開いている間はニューヨーク

時差が十数時間ありますのでお休みですが

東京が終わる8時間の時差のある

ヨーロッパは日本の夕方から開き始めます

ということでこの相場をウォッチするのは実は非常に大変です

私自身が新入社員、最初に勤めた

電線会社で工場の実習を終えて

1番最初にした購買の仕事が実はこの銅やアルミの相場

最初は分析ではなくて相場のデータをグラフにする

表につけるっていう仕事をやりました

休みは基本的には土日ですが

正月の元旦以外はずっと夏休みも正月休みもゴールデンウィークもなく

ずっと自宅に相場表を持ち帰って商社に電話をして相場表をつけていました

結構大変です

気が休まりません

私が1番忙しかったのが1日の中の夕方

定時で帰れないというのがずっと続いてたんですけれども

東京が終わる夕方からが

ロンドンのLMEがオープンしますので

そこからが私の忙しい時間です

そうすると東京が終わりかけた時にロンドンが始まる直前

プレマーケットっていうのがありまして

今日は多分このぐらいでいくんじゃないか

という水面下の場外取引が少し行われて

午前中の取引、それから午後の取引

前場、後場っていう言い方をするんですけれども

その間で取引がなされます

 

株式や為替と違って非鉄金属の相場は

取引する業者が限られていて

免許制なので実際はかなり限られた範囲内で相場は周期的に変動します

これは私、大手商社の人たちから教えてもらって

その数値につけた相場変動をグラフ化して

それをコンピューターに入力して分析する

というように少しずつ進化してきました

私が4年間その仕事をした中で

最初はなかなか月間の平均価格より

安く買うっていうことができませんでした

電線会社の中で銅やアルミの購入っていうのは大きく分けて

年間契約、1年間これだけ買えますよ

っていう契約とそれから月間契約

月々定量でこれだけ買っていきますよということと

さらに日々のスポット

今日安いから買いますとかいうスポットの取引がありまして

これを組み合わせて1年間注文を受けた

電力会社とか通信会社とか電気メーカーとかからの注文に応えて

電線を作ると

その原材料の半分近くを占める

胴体の銅やアルミは全部輸入なので

海外から商社を通じて買ってきます

そうするとその値段は

日々の相場の変動に引っ張られて上がったり下がったりします

購買の見せどころとしては

できるだけ年間平均よりも少しでも安く買う

リスクを避けたいところは

月間のアベレージで平均価格で買えます

チャレンジャーな私としては部長と相談した上で

ある一定量は年間契約にして

月間の平均価格にして

ある割合だけ月間の安いところを買う

ということをやっていこういうことで

毎年のように少しずつ工夫しながら進化してきました

 

3年目、4年目は平均よりも

コンスタントに安く買えるようになりました

実際に平均を下回ることを12か月

ずっと続けるっていうのはほぼ無理で

それでも12か月の内の

7勝5敗、6勝6敗で

平均で買ったのと同じぐらいになりますけれども

7勝5敗からはじめて評価

まるで相撲の勝ち越しみたいじゃないですけれども評価されると

最後の4年目は

ほぼ9勝10勝ぐらいのところまで行ったんですけれども

そこには分析の成果が上がりました

この分析の方法は日々上下している変動の中で

ある周期を見つけ出すということです

これは高いお金を出さないとお話ができないんですけれども

私も大手商社からかなりの取引

電線会社と大手商社の取引なので

それに見合った情報提供いうことで教えていただいた戦略です

 

実際にどういうことをしたかって言うと

その計算方法についてはコンフィデンシャルですけれども

考え方は数学で言うと

微分と積分の分析方法になります

一定期間における下がった部分と

上がった部分のトータル金額というのは実はほぼ等しい

といういうことになるので

下がった分どこかで上がって

帳尻はプラマイゼロ

その背景には実はオプション取引だとか

リスクヘッジの取引があったりして

どんどんどんどんそういったリスク、先物

先売りの取引が相殺されながら

アベレージにどんどんどんどん収束されていくという背景があります

取引しているのも

電線会社や電気メーカー、電力会社通信会社

それから自動車メーカーみたいに限られるので

その中での取引になりますから

一般の投資家が投資している株式市場だとか商品相場と違って

かなりexclusive

限られた変動です

だから下がったら必ずどこかが上がると

ただし大きな経済要因

為替それから原油や経済指標

更には政治的な要因なので

それを突き抜けて大きく変動するリスクはもちろんあります

実際私ブラックマンデーを経験してるんですけれども

この時はそのコンピュータの分析の結果

必ず半値戻しがあるという予測が出たので

私は思い切ってその安いところで

ブラックマンデーの日に買いました

多くの電線会社、電気メーカーが買いを見送りました

もっと相場が下がるだろうと

ところが私のコンピュータの予測の通り

翌日半値戻ってきました

大きくかいたわけですけれども

そこでみんな慌てて

もうあれはそこだったんだねって初めて気が付いて

買いを入れた時には私はその半値戻しの時はもう見送ってましたということで

こんな成功事例は今までにない

購買の私の仕事の中で最初で最後です

そう滅多にあるものではありませんし

できればこういったブラックマンデーのような

リスクを避けるための相場分析であるべきなんですけれども

たまたまぴたっとはまったという事例です

どういう風に分析するかというと

あとは株式相場で色々な

チャート分析の本が出てますけれども

全てが正しいわけではありませんが

すべてが嘘というわけでもないです

人間のやることとそれからコンピュータが予測すること

コンピュータが予測するといっても過去の

人間の取引の傾向値から予測するので

大きく外れることはないんですけれども

だんだんみんながコンピュータの予測をすると

その通りに全体が動いてしまうと

それ以外の大きな政治要因だとか

経済的な要因、今回のような

コロナようなコンピュータの予測にない要因が

入り込むと相場はその予測を超えて

大きく変動してしまいます

なのでそれを100パーセント信じない

リスクがあった時にどうやってリカバーするかっていうこと

ある一定のリスクを持って損を切り捨てる

っていう考え方を取って基本的には

その変動の相場で儲けるということをするのではなくて

いかにリスクを少なくするか

ロスを少なくするかという考え方で取り組むのが

実は会社の利益を大きくする考え方です

過去はそこに手を染めて大きな穴を開けてしまった商社の人とか

電気メーカーのトレーダーの人とかいっぱいいます

私がそうならなかったのは

そういった相場に手を染めなかった

あくまでも分析は100パーセントではなくて

信じることはあるんですけれども

そうじゃなかった時のリカバー

それから責任の分担

必ず部門長や役員と相談した上で

こうなってるけれど誰が責任を持つのか

どういった判断をするのかっていうのを

1人で勝手にやらないということです

そういった取り組みをしていけば

大きく儲けることはないですけど

大きく穴をあけるということもないですし

リスクは最小限に食い止められます

細かい相場分析の手法については

ここではあまり語りたくないですね

 

実際にその通りにならない

なので過去どうだったから

未来をどう予測するかといったときに

必ずその通りにならない

ならない時にどこまでリスクをカバーするかという考え方です

過去を振り返った時に

どれだけ長い過去を振り返られるかによって

将来想定外と言われる大きな高騰だとか暴落っていうものが実は予測できます

私がそういった予測ができたのは

過去の2回のオイルショックの大きなの急騰の数値

グラフを見ているから

コンピュータの予測の上下の範囲内を超えることが

実際に起き得るんだという知識があったので

データがあったのでだからこそ

その時のブラックマンデーの劇的な暴落

でも0にはならない必ずこの程度が限界だろう

でも常識の範囲内でいくと

普通はせいぜい15パーセントから20パーセントの下落で止まるはずが

もっとそれを超えることもあり得るかもしれない

そういった心の備えが大事です

これもなかなか難しい話ですが

また機会のあるタイミングで

別の角度からお話をしたいと思います

まだまだ色んな話があるんですけど

今日は相場分析についてはここまでにしておきます

実際にチャートの書き方とか見方についての基礎的な知識については

エクセルシートでまとめた資料がありますので

それも合わせてご覧いただければと思います

本当に基礎的なことしか書いてありません

移動平均線を何日間で取った時に

それが交差したところが相場が上がる基調だよとか

下がる基調だよとかというような見方とか色々あるんですよね

そういった話はあんまりここではしないで

そういう専門家にお任せしたいと思うんですね

 

購はいかに相場師では無いので

ギャンブルではないので

どれだけリスクを減らすかということです

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