投稿日:2023年2月3日

BMWでの経験を元にしたエンジンオイルの話

さて、エンジンオイルの話の続きです 

BMWでは寒冷地仕様とか 

あたたかい地域の主要な差というものは 

基本的に設けてないんですけど 

一応メーカー推奨の方でありますので 

それはそれとして売るということはあります 

基本的に新車整備センターから出荷される時の 

エンジンオイルというのは基本的に1つです 

ですが北海道と九州、沖縄地区で 

まったく同じというわけではありません 

それはお客様のニーズによって変わってきます 

BMWの場合はサマーキャンペーン、ウィンターキャンペーン 

というのを  していまして 

法定点検以外にお客様が例えば 

スタッドレスタイヤに履き替えるとか 

スノーブレードを付け替えるとか 

いろんな夏や冬用のメンテナンスをする際に 

エンジンオイルをどうするかという選択肢もあります 

いろんなグレートがあったりして 

さらにメーカー指定 

法人の契約のあるカストロールとかモービルとか 

そういったところ 

これ政治的にどんどんどんどん推奨メーカーが入れ変わるんですけれども 

これは面白いものでマニアの人とか 

好きな人はいろいろなものを揃えます 

メーカー仕様だとか 

それからいろいろなチューニングの会社 

そこが指定する会社とか 

いろんな繋がりがあるので 

さらに個人的に非正規ディーラーとか 

並行輸入車とかいろんな形がありますけれども 

さらにカスタマイズ、カスタムカー 

これで好きな人が自分のオタッキーズとかいろんな人たちが 

いろんな情報を仕入れて 

いろんなように変えていたりします 

 

その中で 

じゃあエンジンオイルのメーカーで 

どの程度違うんだろう 

基本的に5W40とか10W30とかいっても 

メーカーによって偏りがあるか 

実際にあるんですけどメーカーの偏りというよりは 

それがどこの工場で生産されたものかということと 

どこのルートでどうやって運ばれてきたかというものとか 

いろいろな環境によって 

そのオイルの状態っていうのは 

常に実は正確に言うと一定ではないです 

ほんの僅かの  の中で当然 

品質管理基準の最低限の合格ラインと 

上限とかの中で触れてるんですけれども 

生産ロットによって今回硫黄分がちょっと多めに偏ってるとか 

いろんなことがあったりします 

なので浮遊物の含有量 

当然一定基準以下に抑えられているんですけれども 

その中で1年間を通じてずっと一定量で 

コンピューターによる自動管理で 

  産業で作られているものですが 

完璧かと言うとその完璧のレンジの中で微妙に違ったりします 

 

エンジンだとかいろいろなものがかなりハイレベルで今 

品質管理をされている中で 

エンジンオイルもかなり狭いレンジの中で 

品質管理が出来上がっていて安定しているんですけれども 

それでもなかなか難しい 

これ以外にも例えば燃料 

ガソリンだとか 

いろいろな変動要因があるので 

全てが綺麗に揃っていて初めて最大限のパフォーマンス 

というものが発揮できるんですけれども 

全部を同じレベルで揃えるというのはほぼ無理に近いです 

でもその中でも 

できるだけそのトップを保ちたイノは 

F1だとか  ダカール・ラリーだとかルマンダとか 

こういったインディだとか 

そういうモータースポーツ 

これは広告宣伝の中でも 

テレビコマーシャルが圧倒的に認知度だとか 

説得力のある数値に変わってくので 

みんなそこへ合わせて製品開発だとか 

高品位の製品を提供してしまうと 

それ以外がどうでも良くはないですけれど 

そこそこの最低限の品質基準、 

合格してればいいやで出荷になってしまいます 

出荷になってしまいますといえば弊害になってしまうので 

みんな一生懸命努力した中で 

出来るだけいいものを提供しようということで 

取り組んではいるんですけれども 

なかなか難しいです 

実際には自動車メーカーも乗用車メーカーから 

バス、トラックメーカー、建設機械メーカー 

それから産業機械とか 

いろんなところでエンジンが使われていて 

それに対する潤滑油というのは売られているんですけれども 

中国では結構それが日本とは比べ物にならない品質の問題があります 

実際に私が交渉した中で中国石油化学 

国営の会社なんですよね 

もう1つ会社があって、もう1つの会社はその国営企業に勝つために 

出来るだけ安く提供するということがあったんですけれど 

三一はその安い所に手を出してしまった結果 

何が起きたかというとその国営の石油  の作る 

潤滑油と比べて明らかに品質が劣るものを 

お客様に提供してしまった結果 

その潤滑油がエンジンに悪影響を及ぼしてしまって 

いろんな不具合が発生したという事件が起きてしまいました 

事件ですね事故と言うか 

そういうことがあって何でそこと取引したのと 

何で一定の品質を満たした上で安い方を取るならいいけれど 

一定の品質にほんのちょっと届かなかったけど 

安いから取っちゃった結果 

そんなことが起きた 

あってはならないですね 

私がずっと常日頃言っている品質とコストのバランス 

保つかどうかということです 

これ保てないとこういうことが起きる 

これでお客様の信頼が相当失って 

実はお客様が結構離れた 

これによる悪影響 

このエンジンオイルをそこから買ったという 

   ですよこれ 

役員レベルの話です 

当然役員は退任に追い込まれました 

というよりは辞任させられたと言うか 

そういうことが起きてきます 

そういうようなリスクを孕んでいるということを 

常日頃やはり考えないといけないです 

物を買うという時 

それがどれだけ製品そのもとか 

その製品で利益を得ようとしているお客様に迷惑がかかるか 

多大なる損失を被ったのは 

自社だけではなくてお客様もあって 

それで失ったシェアだとか 

これは多大なものがあります 

そういったことを防ぐために何をする人が常日頃 

お客様の声、製品の開発、アフターサービス、営業 

いろんな部門の声を聞き 

ちょっとでも何かおかしいと思ったらすぐ改める 

クイックレスポンスだとか 

行動にうつす実行力 

こう言ったものが必要になってきます 

数値データでこういうふうに集計分析していますと言っても 

そう言ったデータがあっても 

アクションに起こさなかったら全然意味がない、価値がないです 

その価値のある行動をどれだけ 

責任者を巻き込んで 

自分で判断ができないとか決済ができないのだったら 

上のポジションの人、役員、場合によってはトップに動いてもらうか 

こういったことができないと 

担当者が 

俺、知りませんではなくって 

いかにその人に動いてもらって 

実際にいい仕事をするかということが大事です 

このエンジンオイルにまつわる話とか 

まだまだ別の機会に話をしようと思います 

こればっかりでずっと話してるわけにもいかないので 

まだまだ重要な品目だとか 

話をしていきたいことはいっぱいあるので 

また別の機会にお話をしようと思います 

 

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