製造業の購買担当者がAIにかわることってあり得るの?
アセンブリライン:製造現場での利点と改善策
アセンブリラインは、製品組み立て作業を効率的に行うためのシステムです。製品を部品毎に流れ作業で組み立てていきます。このシステムの利点は生産性向上にあると思います。
一つの部品に特化した作業を複数の作業者で分業することで、個々の作業工程の生産性が高まります。作業者1名当たりの生産量が増え、総生産量を上げることができます。加えて流れ作業にすることで、作業時間のロスが少なくなり効率的な生産が実現します。
実例として、ある自動車メーカーではドア組み立て工程でアセンブリラインを導入しました。以前は1名がドア全体の組立を行っていたのが、複数の工程に分離し人数を割り振りました。その結果1日当たりのドア組み立て量が1.5倍になり、大幅な生産性向上につながりました。
一方でアセンブリラインは作業の流れに左右されやすく、トラブル時の対応が遅れる可能性があります。対策としましては、トラブル時のバックアップ体制を整えることが重要だと思います。前述の自動車メーカーでは、トラブル時には一定のバック工程構成を設け、迅速な対応ができる体制を整えました。
また作業ばらつきにも注意が必要です。編成された流れ作業は均一な品質を生み出しますが、ばらつきのある作業者間のスキル差などから不具合が起きる可能性があります。教育やOJTによる作業能力の向上でこの課題もある程度克服できると考えられます。
アセンブリラインの利点を最大限に生かしつつ、トラブル時対策や作業能力向上に努めることで、製造現場の生産性と品質向上が図れると思います。継続的な改善が求められる分野だと認識していきたいです。
調達購買業務の効率化だけでなく、システムを導入することで、コスト削減や製品・資材のステータス可視化のほか、属人化していた購買情報の共有化による内部不正防止や統制にも役立ちます。