製造業の購買担当者がAIにかわることってあり得るの?
製造業では在庫管理と発送が最重要因子の1つとなります。
在庫がないと注文対応ができず、発送が遅れると客の満足度が下がりかねません。
私が知るある家電メーカーは、EC参入当初から在庫管理と発送体制を構築することに注力してきました。
まずは、自社工場から直接EC向け在庫を切り出し、専用のEC倉庫を設けました。
在庫情報はERPシステムと連携し、ECサイト上の在庫数管理とを同期。注文があればその都度在庫から自動に出荷指示が出されるシステムを構築しました。
在庫数自体は少なめに抑えつつ、定期的に補充することで品切れが発生しづらい仕組みです。
また、倉庫から発送までは24時間以内を目標に運営。宅配業者との提携も深め、最短納期での発送を誓約しました。
この結果、品切れ率が低く、納期内納品率95%超の高いサービスレベルが確保できるようになりました。
製造業特有の在庫と物流マネジメントがしっかりとしたことで、ヘッドレスECでも信頼できる企業として受け入れられているそうです。
在庫と迅速な発送体制。製造業ならではの強みを最大限生かし、EC参入から成長を遂げた例は他にもあります。
在庫と流通を徹底的に管理し続ける事が多くの製造業にとってEC成功の秘訣なのではないでしょうか。
調達購買業務の効率化だけでなく、システムを導入することで、コスト削減や製品・資材のステータス可視化のほか、属人化していた購買情報の共有化による内部不正防止や統制にも役立ちます。