製造業の購買担当者がAIにかわることってあり得るの?

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MSJ三菱重工スペースジェット事業化凍結について解説!

MSJ三菱重工スペースジェット事業化凍結について解説!

今日は最近話題の三菱重工の子会社

三菱スペースジェットの開発の遅れ

最近のコロナウイルスに影響を受けて

開発の中断と場合によっては開発費の凍結

ということが報道されています

ただ三菱の正式な発表はありませんけれども

サプライヤー調達する購買としては

非常に関心を持っている話題になりますので

是非皆さんにお伝えしたいと思います

そして私の考え方、これから購買が学ぶべきこと

6つに整理してお伝えしようと思います

この話を聞いて参考にしてほしいと思います

 

この開発費については税金を使われています

存続するのか、中断するのか、または撤退するのか

非常に厳しい選択が迫られている状況です

まず経緯と今後の見通しについて

これから話をしていく訳なんですけれども

さまざまな報道がされています

そして実際にこの数年間試験飛行ですとか

認証の取得のための手続きですとか

いろんなことがなされているわけなんですけれども

これについて私も様々な報道やネットのニュース

新聞記事、テレビの報道、情報を入手した上で

確証が持てる内容を中心に

お話をさせていただきます

私もかつては三菱電線工業という

三菱グループで仕事をしてきました

実際には電線の供給ということで

三菱重工様へ電線を販売していた

その銅を調達する

という仕事をしていましたので

非常に関心を持っています

実際になかなか認証が取れずに量産化ができない

さらには

新型コロナウイルスの関係で

航空需要が大幅に落ち込んでいる中

この先非常に見通しが立たない

多額の開発費をつぎ込んでいるにもかかわらず

量産化ができない、航空会社や顧客に対しての信頼

揺らぎかねない状況になっています

 

では今後どうしていくべきなのか

非常に難しいところなんですけれども

まずこの存続するのか凍結するのか

更には撤退するのかという

判断なんですけれども

これまでの長い年月をかけて開発をしてきました

多くの人も投入しました

数千人、現在もですね

千人とか二千人という人が

これまで携わってきています

そして海外からも専門家を採用して開発をしてきました

外国の認証取得に関しては

それぞれの国ごとで承認がないと

空港に着陸できないという問題もありますし

運行に非常に大きな支障をきたすと

認証が取れない国に関しては飛行機が離発着できない

運行ができないということになります

実際には様々な認証取得のための手続きがあるんですけれども

これもこの長い開発の間で

どんどんどんどん基準が厳しくなってきているということです

より安全に飛行機を飛ばすために

墜落の事故ですとか

今までのトラブル

こういったことを下げたいという思いから

認証取得の手続きが非常に厳しくなっていると

それがですね

残念なことに全てがきちっと明確化、数値化されているものだけとは限らない

という現状があります

実際には燃料タンクの話ですとかと内装の話だとか難燃か不燃か。

さまざまな基準が

数値がこうあるべきと具体的に示されているものといないもの

とあったりするそうです

 

実際には

その認証の項目も非常に多岐に及んでいることと

この7年、8年の何回もの先送りの中で

認証の取得項目自体がどんどんどんどん増えている

難しくなっているということがあります

そういう中でさらにこのまま

継続するのか

非常に難しいと

様々な声が上がっているんですけれども

拠点は愛知県、岐阜県はこういったところに

三菱重工の工場があり

このスペースジェットに関しては

岐阜県に拠点を設けて

研究開発、試作機を生産するということをしてきたようです

 

実際にはこのような

長期にわたっての開発の中で

当然多額の

研究開発費っていうのは注ぎ込まれています

ここまでやったら最後までやり通すのか

これ以上非常に厳しいのであれば

本当に撤退するのか

当面は新型コロナウイルスの関係で

三菱重工、親会社の本体の決算が

約20年ぶりの赤字決算になるという見通しの中で

開発費が大幅に削られる

人員も大幅に削減する

という話が伝えられています

このような中で

現状維持はまずできない

復活が非常に厳しいと

いつ航空需要が戻るかということも分からない状態の中で

先送り、結論を先送りするのが

本当に正しい判断なのか

これは実は誰も分からないです

初めてこれ成果が出て

あの時成功だったねって

過去を振り返ることは簡単なんですけれども

この先どうなっていくか

という見通しを立てるのは正直非常に難しい

日本人的な考え方は

いくつかの選択肢を持って結論を先送りするという

形を取ることが非常に多いんですが

その結果として更に傷口を大きく広げる

というリスクもあります

でもここまでやったんだから

何とか歯を食いしばってやろうという思いもあって

ゆれ動いてると思うんですね

 

今日この段階で

結論を出すということは非常に難しいので

避けたいと思うんですけど

これも先送りという話になってしまうんですけど

私自身としては

継続してほしいという思いがあります

それはいろんな理由があるんですね

それはこれから話をしていきます

実際にはリスクマネジメントの観点からすれば

どっちに転んでも大丈夫なように

復活の種を残しつつ当面凍結ということが

教科書的な答えになるんですけれども

実際には

そういう話は非常に難しいというのが

今の新型コロナウイルスのこの経済環境

特に航空機や航空会社の経営状況が

その難しさをさらに倍増させているという状況です

実際には全日空も昨日の2020年10月27日における

今年度の決算の数字の見通しが

五千億円を超える赤字だということと

LCA、さまざまな航空会社の存続のためにも

いろんな手段、路線を何とか残したいと

運休しているところもなんとか復活させたい、だけど

飛ばしても乗客が見込めないとか

海外渡航制限があって

そもそも海外に行けないとか

いろんなことがある中で

どうやって将来、需要がある程度かえるにしても

元に戻らないと言われている中で

どうやって

採算を取っていくか

ということになるわけですね

 

当然、今回の三菱スペースジェットの航空機の規模

っていうのは大型化を避けて中型

100人前後の乗客で

できるだけこまめな運行をしていこうと

という発想から大型機ではないです

なのでそこそこの需要と

フレキシブルな対応という点では

見通しは立つはずなんですけれども

それでもこういう経済対策

例えばGoToキャンペーンですとか

ホテル、旅行会社、様々な支援がずっと続くかって言うと

そうではないと思うんですね

だからそこを考えて

どれだけこの事業に対して継続をさせるか

という判断になってくると思います

 

大事なのはこの

現状起きているこの状況の中から

失敗と見るのか

いやそうではないんだっていうことを考えるのになるんですけれど

どうやってこれを次に

活かすかだと思います

新型コロナウイルスの問題は

そう度々起こることではないんですけど

絶対ないとは言い切れない

じゃあこの時にどうするか

今回は航空会社がメインになってますけれども

ほかの事業が大きく

現状維持できないというような変革を迫られた時に

どのような対応するかということを考えていかなきゃいけない

じゃあその人たちはどうするのか

解雇するのか

他の事業に振り分けるのかっていう話なんですけれども

報道によれば発電設備

特に再生エネルギー例えば

風力とか太陽光だとか

そういった発電設備に人員を振り分けるという話になるんですけど

果たしてすぐにそういったことが可能か

知識、経験

これもそれぞれやっぱり必要で競合他社

特に海外

特に風力発電や太陽光発電に関してはヨーロッパ

今は新興国である

中国もどんどんどんどん力をつけてきて

かなり競争力を持っている

外国企業と戦っていかなければいけないんですね

その時にどれだけ知識、経験

ノウハウ、ネットワーク、サプライヤー

研究開発の設備だとかデータだとかが

揃っているかという問題もあります

これを全部揃えた上でないと当然

人を振り分けても

こちらの事業で確実な売り上げや

利益の拡大が図れるかっていうと

決してそう甘いものではないと私は思うんですね

 

実際私、三一重工で

風力発電の設備の原材料調達ですとか

生産の効率化に関しても携わってきました

かなり新興国でありながら

力をつけてきて競争力を持ちつつあります

当然ドイツだとかヨーロッパ各国から技術指導を受けたり

研究をしていて

目覚ましいものがあります

中国時代の国内のエネルギーに関わる

今までの火力発電

ないしは、原子力発電から

太陽光や風力による再生エネルギー可能

発電設備どんどんどんどん

シフトしつつあります

こういう世の中の動きの中で

果たして日本のものづくり

今まで通りでいいだろうかという問題があります

特に今回の認証で

なかなか時間をかかって

認証の基準自体が変わってきて

日本の品質で

普通にこんなの

認証が簡単に取れるんじゃないかっていう甘さ

驕りがあったかと思うんですね

ないということでやってきたはずなんですけれども

結果的にこれだけ先送りになってしまって

なかなか認証が取れなかったっていうのは

そういった結果の裏返しだと思うんですね

だからそこを謙虚に受け止めて

他の自動車例えば電動化の話ですとか

水素を使った新しい技術とか

さまざまなものに関して

同じようなことが言えると思います

家電もそうですよね

中国に奪われてしまったもののインターネットで

さらなる進化を遂げようとしている

5Gの技術を使った様々な製品に関しても

どんどんどんどん中国が今

のしているという状態です

この中で果たして本当に日本が

現場の中でやっていけるだろうかという

ものづくりに感する考え方

今まで高品質だって言って

自信を持っていたものが今

中国に奪われつつあるぐらい

中国の品種レベルって上がっています

そういったところと

どうやって戦っていけるのかと

品質管理、生産の効率化、人件費が高騰して

更に少子高齢化になっている日本のものづくりが

果たして本当にいいのかどうか

ということを考えていく必要があると思うんですね

 

実際に原材料、調達もそうです

ほとんど原料、海外から輸入に頼っている

日本の中で

果たしてこれからも物作りが可能になるのか

東南アジアや中国、インドさまざまな新興国が

今どんどんどんどん技術力をつけている中で

どこまで戦っていけるのか

そういったことも考える必要があります

抱えている原材料や部品

今回のスペースジェットが調達を予定していた

航空機の部品や原材料、電子部品関係

実際にまだ量産化していないので

長期在庫になっている可能性は少ないと思うんですけれども

これを当てにしていた

サプライヤーとの信頼関係

航空会社、機体を注文を出していた

航空会社、300器具ほど受注をしているという話なんですけど

こういった顧客との信頼関係

サプライヤーとの信頼関係

どこまでつなぎ止めていられるのかどうか

保証の問題とかいろいろあると思うんですね

そういったことを考えていかなければいけないですし

今後、事業を継続するんであれば

後継者の育成ですとか

継続的なノウハウの蓄積

ということをしていく必要もあるわけです

当然人材の育成はどんどんどんどん高齢化で

辞めていってしまう

ベテランの社員

からどれだけ若い人たちに引き継ぎられるか

ということを考えていかないといけない

そういうことを考えても

設備やサプライヤー、顧客

それから研究開発の人材、データ

認証取得のためのノウハウとか

様々な課題がある中で

このスペースジェットが抱えている今のこの問題

当然競合他社、海外カナダですとかフランスですとか

最近はブラジルでも

このような中規模の航空機の生産に乗り出していると

三菱スペースジェットの競争相手は

海外に二社あると言われています

二社だけで終わるんでしょうか

ということもありますよね

そういったことを交えて

今、購買として考えることは

スペースジェットに限らず海外で認証取得するとか

さまざまな、それから今環境対策ですとか

CO2削減、カーボンオフセット

菅内閣も2050年にこの数値を

プラマイゼロにするという目標を掲げています

中国も2060年にはゼロを目指すというような話になっています

こういったことからやるべきことは

まだまだたくさんありますね

単に安く高品質のものを買うだけではなくて

環境に優しいから始まって自然エネルギーを使ったモノづくり

さまざまなことを突き付けられた

今回の三菱スペースジェットの開発凍結

という話になりました

ぜひこの話は

自分のことに

どこまで応用できるかということを考えて

この情報を参考にしてほしいと思います

これからまだまだ

新型コロナウイルスの経済回復のために

いろんなことをしていかなければいけない日本です

ぜひ知恵を絞って

日本の経済を立て直していく

っていうことを考えていきたいと思います

 

本日は以上になります

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意見、幅広く受けたいと思います

今後の日本のために

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