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えっ、ここでもコストダウン?港湾作業で考えるコスト削減
今日の購買のコスト削減、品質向上、効率化の話
何をするかなんですけれども今日は
港湾作業
港湾作業と購買とどういう関係があるのっていうことなんですけれども
実際に完成品を輸出する際
原材料、部品を輸入する際
いろんな形で港湾作業は購買の仕事に直接、間接的に様々な形で影響してきます
この2つについてちょっとお話をしたいと思うんですけれども
まず1つ目、輸出
完成品を輸出するときに港で何が行われているか
工場で出来上がったものが港に運ばれ
船に乗せられ海外へ輸出するとき
購買が考えなければいけないのがたくさんあります
例えば梱包資材
どのような梱包資材を使って海外まで届けるか
コスト削減、要求されることいっぱいあります
せっかく出来上がった製品を船に積んで運ぶ際
できるだけ途上のダメージをなくしたい
安全に現地へ届けたい
なおかつ現地で開梱作業は楽にしたい
さらに開梱した後の梱包資材はできるだけ再利用できるようにしたい
廃棄物として処理されるようなことが
できるだけないようにしたい
木材なんか使うとそれが採用できなかったりすると
環境に優しくないということですし
廃棄するのにそれどうするの?
焼却するの?地球温暖化に悪影響だね
そもそも木材の梱包資材、森林破壊に繋がるね
ということでできるだけ木枠梱包だとか木箱だとか
やめて行く方向にしてかなきゃいけない
環境対策とコスト削減と効率化と
色々考えなきゃいけないですね
当然箱の中の温度や湿度だとか防塵だとか
中に虫に入ってはいけないとか
いろんなことを考えて梱包資材を選びますし
船に入れる時に、ないしはコンテナに入れる時
積載効率と中で揺れて傷がつかないように
っていうパッケージの問題だとか
さらにはエアパッキンだとか緩衝材とかそういったものも含めて
できるだけ安くて安全で丈夫で目的が果たせるものを選ばなきゃいけない
サイズも決まってるのでその中に収めなきゃいけない
っていうようなことを考えなければいけない
さらに出来上がったものを
現地まで届ける間に何回移し替えがあるのか
例えば私が経験した中国の建機メーカーの場合だとそのままの状態で
船に乗らないおバカな設計です
競合他社のアメリカだとか日本企業は普通に
そこまできちっと設計しています
日本だったらトレーラーに積んで
高さ3.8メートル車幅2.5メートルの中にぴたっと収まって
20トントレーラーの積載を超えないというような基準
これも実際に
自動車専用線の中の特殊車両のところに積まれる訳ですけれども
自走するのかパレットに乗って牽引されて
運ぶのかにもよってきますけども
とにかく最終的に船に積まれる状態の中で
その船の荷室の天井の高さだとか
積み込む入り口の幅だとかそういったものを
クリアした設計であるかどうか
なのできちっとそれが設計できていると
船積み作業は短時間
作業が短時間ということは
港湾への留置だとかその作業時間だとか
その人件費だいろんなものが削減できます
きちっとできているメーカーは
港でさっとパレットに積まれたものが船の中へ入ってきます
ところがその設計がきちっとできていないと
やれアームを外して別に別のパレットに乗せて
運ばなきゃいけないっていうと
船の中での占有面責が広くなって船賃高くなります
解体、現地での組立ての余計なコストかかります
こう言った港湾作業だとか組立解体のコストを減らしたいというようなこと
それは輸出全体の製品だったら
設計の段階から考えなきゃいけない
それは購買がコスト削減として
実際に物流費、運送費、港湾の作業費
こういったところで削減できるかできないか
余計なコストがかかるかかからないかを
設計部門だとかそれから営業部門
顧客がこういうニーズで
こういう製品が欲しいと言った時に
何を優先させるのか、そういった付随するコストを多少高くても
お客さんが望んでいるこのサイズで完成品を作りたい
っていうことがあるかもしれませんね
現地の国の製品のサイズの制限
これをクリアするそのためには船積みで多少バラすとか
別のパレットに積み替えるとかということがあってもいいよと言うのか
いやそこも含めてお客様がコスト削減を求めているし
船積みで時間をかけたくないし
船会社からも港湾で
そういった作業をできるだけなくしてくれと
出航が遅れるというようなことで
いろんな要望があると思うんですね
そういったものも含めて考えていかなきゃいけないですよね
それは購買部門だけの責任の話じゃないですよね
設計部門とか営業部門の要求とか
お客様のニーズとか全部含めて
総合評価をした上で最適な回答を導き出して決めていくということになります
なので港湾の作業の中でも積み込む、おろす
それから船の中で移動する、そのスペース
さらにはその港湾へ運ぶという話
どこの港を選ぶか、どうやってその作業をするか
いろんなことを考えなければいけません
私実際にその港湾は何度いろんなところに行きました
日本だと東京の大井埠頭
それから航空貨物だと成田のエアーカーゴターミナルも行きましたし
成田空港の航空貨物の窓口にも行きました
そして中国は上海の港にも行きました
上海の港は自動車専用線のバスと
それからコンテナ貨物の取り扱いが
全然離れてるところなので両方行きました
これ時間とお金が無駄になるのかどうか
という非常に大きな問題になるぐらい
上海の港ってすごくでっかいですね
待ち時間もものすごく長い
トレーラーがガンガンガンガン
大きなコンテナを積んでどんどんどんどん来ます
大きな船が着くと
それを降ろされたコンテナを引き取っていきます
逆にその空きスペースに届いたコンテナを積み込むという作業が待ってます
ここの中でどれだけ合理的な作業ができるか
これは港湾作業の会社、中国の国営企業ですけれど、こことどれだけ仲がいいかは
製品の設計がそこまで検討されているかどうかですね
だから中国のメーカー非常に評判が悪かったのは
他の外国のメーカーはそこまで考えた設計になってます
もしクレーンでつり上げて船に入れる際もどこをつったらいいか
場所指定があって非常にわかりやすいし作業しやすい
ところが中国メーカー
そこは港湾作業会社が調べて
自分たちが適当な場所をつってくださいと
もう呆れちゃいますよね
そんなことがあってはならない
どこをつったら最適であるかというところまで設計の段階から
日本メーカーとかアメリカのメーカーとかみんな決めています
標準化されているし
そういうようなところまで見ていかないと
コスト削減とか業務の効率化だとか品質の向上だとか
なかなかここだけ工場の中で生産現場だけ削減しても
出来上がった製品を現地に届けるまでの間に
余計なコストや時間が掛かっていては
納期が間に合わないとか
解体して組み立てるって言った時に
ミスが起きるとか事故が起きるとかいろんなことがありますよ
そういったリスクをどれだけ減らせるかということも考えて
いかなければいけません
こういった港湾作業に関わる
原材料、部品の設計から始まって
実際にどのくらいの工数がかかって単価がどうなって
港ごとでその料金も違っていてっていう比較
日本だったら横浜なのか
横浜大黒ふ頭なのか
千葉なのか川崎なのか東京の大井なのか
これによっても実はいろいろな付帯費用だとか
通関の時間だとかいろんな差が出てきます
指定した場所に置かなければいけないとか
こういう貨物はここでしか取り扱わないとか
きちっと決まっています
そういったものも含めて
購買としては基礎知識は知っといてほしいなと思うんですね
港湾の作業会社
実際に港湾のヤードから専用の置き場まで、また別の会社が運ぶとか
港湾のコンテナ貨物を移動させる
クレーンの作業会社とか
細かく分かれてます
基本的な料金体系を知っているといないとではまた全然違います
是非そういったことも基本的な内容は
おおよそ知っておいてほしいなと思うんですよね
通関に関わる書類の話とか
まだまだ輸出、輸入の話いっぱい購買が検討しなきゃいけないこと
たくさんあります
コストに影響する会社の利益、大きく影響はしませんけれども
そのわずかなところの違いが
競合他社と比べて有利なのか不利なのかということとか
さまざまな問題があります
是非そういった問題にも目を向けて
コスト削減に取り組んでいってほしいなと思います
コスト削減はメーカーとして
工場の生産現場だけじゃなくて
出来上がった製品をお客様に届けるまでの間の物流も
サプライチェーンマネジメントの一環として
その部門が別にあるのであれば
そこの人達がきちっとコスト意識を持って最適なスケジュール管理
品質管理、事故やロス、無駄がない
安全にお客様に届けられるような
最適なプロセスを選んでほしいなと思います
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